necotomoキャットシッターをしております おかともです
オンラインで犬や猫のことを学ぶことができる「まなびばsippo 」のねこクラスで勉強しています
今月のテーマは「泌尿器系の病気」でした
実に勉強になったので、我が家の実体験も踏まえながら、備忘録も兼ねてまとめてみます!
前回は1.結石の違い、下部尿路疾患、尿道閉塞についてでした
今回は、その続きで、猫に一番多いと言われる特発性膀胱炎をまとめます。内容が多岐にわたるので前編・後編に分かれます
特発性膀胱炎(とくはつせいぼうこうえん)
猫の膀胱炎で一番多い、特に10歳以下の比較的若い猫に多いと言われます
正しい読み方は、「とっぱつせい」ではなく、「とくはつせい」と読みます
特発性ってなに?
「特発性」辞書で調べると、特別な原因が見当たらないのに発病すること とあるように
特発性=原因が分からないこと つまり、原因不明 なんです
パンドラ症候群
特発性膀胱炎のような原因が明らかではない特徴のことを「パンドラ症候群」と名付けた先生がいるそう
まさしく、開けてはいけない、開けたら混乱するようなイメージですね

検査をしても、膀胱など検査結果には問題がみられないのです
- 膀胱ではなく精神?の問題
- 幼少期の環境、強いストレス
- 子宮内の環境(母猫が飢餓状態だった、母猫が小さい頃にストレス)
などと考えられたりもしています
特発性膀胱炎の特徴
- 約90%が1~7日で無治療で治る
- 22~58%の猫が2年以内に再発する
- 加齢と共に減少する
ほっとけば治るとは言え、放置しないことが大切!まずは動物病院を受診しましょう
特発性膀胱炎の疑いと診断されたうちの猫(10才・メス)の場合
最初の症状
今年5月に血尿を発見。多頭飼いなのでどちらか最初分からず、10歳のメスの方だと判明。
症状が4日続いたので、採尿し動物病院へ。血尿の症状以外は元気で、食欲は変わらず
診察結果
- 血尿があるので、止血剤の薬処方される
- 膀胱や結石などは確認できず、特発性膀胱炎診断
- 一応2週間効き目がある抗生剤注射を受ける
その後の経過
- 抗生剤の効果が切れた6/7頃から濃い色の尿、血尿再び
- 再び病院へ。血液検査、尿検査、膀胱内エコー、腎臓状態も問題なし。尿には球菌がみられる
- 抗生剤(コンベニア)注射、止血剤処方
- 特発性膀胱炎 CLT(ストレス系)療法食フードを勧められ、サンプルをもらう
- 同居猫レオンにいじめられることがあるので(昔からですが💦)、それがストレスなのか、何か変わったことがないか聞かれる
2回の通院後、フード変更と自宅で様子見の日々が続く
- フードを「ロイヤルカナン ユリナリーs/o +7 CLT」に変更
- その後、血尿、濃い尿を繰り返すも、元気があるので様子見へ
- 8/10頃~尿が綺麗になり、以降正常に戻る
- フードは現在も「ロイヤルカナン ユリナリー s/o+7 CLT」を継続中
このように、我が家の場合は、1週間どころではなく約3カ月間位にわたって心配な日々が続きました…
特発性膀胱炎中は、やはり見守ろうと思っても、違う病気なんじゃないか?とか不安だらけでした
ロイヤルカナン 療法食オンライン購入サイト
ちなみに、ロイヤルカナンの特発性膀胱炎 療法食は動物病院か、下記のサイトでの購入となります
※動物病院以外で購入できる唯一のサイト。購入にあたっては動物病院ID入力が必要です
特発性膀胱炎の投薬治療

- 消炎鎮痛剤
- ステロイド
- 抗生物質
- 抗不安薬
- GAG(グリコサミノグリカン)膀胱の粘膜を保護する
これらの投薬が行われることがありますが、効果が乏しいことがあります(うちも抗生物質が効いたのかどうか、結局分かりませんでした)
特発性膀胱炎 治療の考え方「MEMO」

猫の生活環境を多方面から改善することが最も効果的だ という考え方
多面的とは?

猫の生活環境を含めて多面的に捉えて改善することをいいます
詳しくは、長くなってきたので、後編に続きます
最後までお読みいただきありがとうございます